魔法使いのスコーン

 あたしはトボトボと煉瓦石通りを歩いていた。
 お洒落な街角のショーウィンドゥは深い秋色に染まっていて、まわりを行き交う人たちの横顔は、どれもこれも明るく見える。肩を落として歩いているあたしは、一人浮いているように見えることだろう。
 今日、あたしは一世一代の勇気を振り絞って告白した。生まれてこのかた、これ以上に勇気を出そうとしたことなんてない、くらいにあたしとしては精一杯だった。
 相手の反応はこう。
「お前さぁ〜。鏡見たことあるのかよ?」
 呆れたように見返してくる彼の視線に耐えられず、あたしは視線を落とした。胸がチリチリと痛む。もしかしたら、と淡い期待を込めて告白した結果に、あたしは泣き出しそうだった。
 確かにあたしは美人じゃない。癖の強い赤毛に、ぷっくりと丸い顔。それから、濃い灰色をした奥二重の眼。身体も少々丸っこい。……でも決して太っているわけじゃない、と自分では思っているけれど。
 繁華街を通り過ぎてすぐのところがあたしの家。
 普通の家よりちょっとだけ大きい。まぁ、家族の人数が多いからね。七人家族が住むとなれば、並の大きさの家じゃ、無理ってものだし。
 なんにも考えられないまま、玄関のドアを開けた。
「あ……! ナギ〜! 遅かったじゃない、待ってたのよぅ」
「……お母さん? 何、その格好」
 めかし込んで大きな荷物を提げた母親の姿に、あたしはちょっと戸惑った。よく見れば、弟と妹が母のそばに張り付いている。二人とも母と同様に綺麗な格好をしている。
「あっらぁ。これから旅行よ、旅行! キャンセル待ちしてたホテルの空きがあるっていうから。しかも四人分もよぉ」
 聞いてないよ、そんなこと。あたしはムッとした顔をしたに違いない。
「あらあら〜。お土産買ってくるから、そんなに拗ねないの」
 お母さんはすっかり舞い上がっている。いつだってこんな調子だ。たぶん、この連休を利用して楽しんでくるつもりなんだろうな……。って四人分? お土産!?
「ちょっと! じゃあ、私一人で留守番なの!?」
 うちは七人家族だ。父と母。それに上から女男女男女と五人の兄弟姉妹。私は上からも下からも三番目の真ん中。でも、上の二人は就職していたり、学校の寄宿舎に入っていたりするから、今は五人家族。それなのに四人ってことは……。
「だってぇ〜。本当は二人分だったんだけど、子どもが小さいからって言ったら、子ども二人分追加してくれるって言うんだも〜ん。これは行かない手はないでしょう? あんたもうジュニアハイスクールに入っているから一人でも大丈夫でしょ? だからお留守番お願い、ね」
 こ、この親は……。
「あたしはどうだっていいわけ?」
「何言ってるのよぅ〜。この広い家、一人で使いたい放題よ? 贅沢な休暇じゃないの。あら、大変! 時間がないわ。パパを待たせてるのに。じゃ、ナギ。お留守番、お願いねぇ」
「ちょっと〜!?」
 バタバタと足音もけたたましく、母と弟と妹たちは外へ飛び出していった。独り取り残されたあたしは呆然とそれを見送るしかなかった。
 なんでこうツイてないのよ……。落ち込んでいるときに、この仕打ちはないんじゃないの? ベソをかく気力も失せて、あたしは鞄を引きずって二階の自室へと上がっていった。


 やっぱり来ちゃった……。
 あたしは軽い自己嫌悪に陥りながら、ふかふかのソファに転がって小綺麗な部屋のなかを見回した。ここは、お父さんの弟サヤッシュ叔父さんの家。自宅から歩いて二十分くらいかかる。
  白い壁にアールヌーボー調のポスターやドライフラワーのリースなんかがかかっていて、落ち着いた雰囲気がある部屋。これ、叔父さんの趣味じゃなくって、叔父さんの奥さんカーシャ叔母さんの趣味だってことがまるわかり。叔父さんは独身時代は貰い物の絵画の額とかを無秩序に並べていたくらい大雑把でこだわりのない人だったから、部屋の中をここまで統一できた試しはないんだから。
「あら……。もう泣き虫は終わり?」
 キッチンのほうからかかった声に振り返ると、カーシャ叔母さんがトレイにティーセットを乗せて運んでくるところだった。丸い眼鏡の奥で薄い灰色の瞳がクリクリと動いている。私と違って大きな眼にくっきりとした二重まぶた。眼鏡をかけているから余計に目立つ。
「ほら、ナギちゃんの好きなフォションブレンドのミルクティー。それからスコーン」
 広い自宅に独りでいることに耐えられなくて、トボトボと歩いて叔父さんの家に着いた途端にあたしは泣き出していた。玄関先で迎えてくれた叔母さんは、何も聞かずにリビングまで連れてきてくれて、あたしが泣きながら語った出来事に辛抱強く耳を傾けてくれた。
 兄弟姉妹が多いあたしには、親に相談するにも言い出しにくいことが山ほどあった。友だちに相談したりして解決できることならいい。でも、今回みたいに、今すぐ、どうしても、話を聞いて欲しいときは、叔父さんの家に駆け込んでいく。両親はいつだって忙しくしていて、肝心なときにちっともそばにはいてくれなかったから。
 第一、兄弟姉妹の真ん中って非常に不公平なのだ。上の姉や兄たちは、初めての女の子男の子ってことで何かと親は珍しがって手をかける。下の弟妹たち双子は遅くに生まれたこともあって、両親はめちゃくちゃに甘い。間のあたしは独りぽつんとしていることが多かった。
 もっとも昔から親の干渉が少なかったから、それに馴れてしまって、あれこれ聞かれるのも鬱陶しいと思うようになっていたのも事実だけど、今回みたいにあまりにも突然に独りで放り出されるのはあんまりだ。
「今日は叔父さんは残業で遅くなるけど、久しぶりに一緒に夕飯食べられるわね。……何か食べたいものある?」
 まるでそれが当然のように叔母さんはニッコリと笑った。
「叔母さんの作ったものならなんでもいい……」
 あたしは暖かいミルクティーをゆっくりとすすりながら、笑い返したつもり、だった。
「そう。それじゃ、クリームソースフォンデュなんてどうかしらね。ちょっと寒くなってきたしね」
 どう? と問いかけるように叔母さんの首が傾げられると、その短めに切りそろえたブロンドの髪が窓から入ってくる夕日に照らされて淡いオレンジ色に輝いた。叔母さんの色の薄い唇は相変わらず笑みを浮かべている。
「うん……。あたしも作るの手伝うよ」
「あら、助かるわ。じゃ、お茶を飲んだら、下ごしらえだけしちゃいましょうか」
 まるで何事もなかったようにニコニコと微笑みながら叔母さんは、自分のティーカップを持ち上げた。叔母さんの頬にもあたしと同じようにそばかすがある。美人じゃないし、どっちかといえば、痩せぎすで少年のような雰囲気がある人。口調はいつも穏やかで、ほとんど怒ることがない。叔父さんはいい人を奥さんにしたと思う。
 叔父さんとお父さんとは十五歳も歳が離れている。だから、叔父さんにしてみれば、あたしたちのほうが兄弟姉妹のような錯覚を覚えるらしい。確かに今年二十八歳になる叔父さんと十四歳になるあたしとだったら、叔父さんとお父さんとの年齢より近いわけだし……。
「ねぇ、叔母さん。……叔父さんと結婚して良かった? 結婚しなきゃ良かったって思うことない?」
 あたしの突然の問いかけに、カーシャ叔母さんは眼をパチパチと瞬かせた。そりゃ、ビックリするよね。何を突然に訊いてくるのかと思っただろうな。さっきまで好きな子に振られたってワンワン泣いていたのに。
「そうねぇ〜。80%くらいは良かったと思えるかな」
「へ……? 80%? じゃ、じゃあ、残りの20%は!?」
「もちろん。しなきゃ良かった、ってほうよ」
 相変わらず笑みを絶やさない叔母さんの顔からは、どんな真意があってその数字をはじき出したのかさっぱり判らない。でも、微笑んだ顔は優しくて、あたしの問いかけをはぐらかしたわけではないことだけは理解できた。
「魔法使いに魔法をかけられちゃったのよ。魔法のスコーンを食べてしまったの」
 クスクスと喉の奥で笑い声をあげる叔母さんの顔は、いつもより断然綺麗で、両頬は夕日が染めた朱よりも強い赤みが差していてあたしと大して歳も変わらない少女のようだった。


「サヤッシュと私は職場結婚なの。知ってるわよね?」
 あたしはジャガ芋の皮を剥きながら肯いた。叔父さんと叔母さんの結婚式には、叔父さんの勤めている印刷会社の人が大勢詰めかけていたから、よく知っている。
 カーシャ叔母さんは火にかけた鍋のなかの水に塩を放り込むと、ブロッコリーとカリフラワーを小房に分け始めた。叔母さんの持っているナイフが動くたびにブロッコリーの緑やカリフラワーのクリーム色の固まりがコロリコロリとボールのなかに転がり、綺麗なモザイク模様になっていった。
「私はまだ入社したての新人で、その頃学生時代につき合っていた彼とはちょっと微妙な……そうね、倦怠期に入っていたのよね。……倦怠期って判る?」
 あたしはチラリと叔母さんの横顔を盗み見ながら「うん」と返事をした。学校ではみんな大人ぶりたいから、そういう大人の恋愛に出てくる単語をやたらと使いたがる。十四歳のあたしたちが使うよりももっと重みのあるはずの叔母さんのいう倦怠期がどんなものか知らない。好きな人との間の馴れ合いのような鬱陶しさとか寂しさとかは、失恋したばかりのあたしには想像の遙か彼方の出来事だったし。
 あたしがジャガ芋を剥き終わり、一口大に乱切りにすると、叔母さんは「じゃ、次はこれね」とニンジンを手渡しきた。再びピーラーでニンジンの皮を剥きながら、叔母さんの話に耳を傾ける。
「つき合っていた彼は、ちょっと……その……わがままなところがあってね。自分の思い通りにいかないことがあると、癇癪を起こしたりするの」
 ビックリしてあたしは叔母さんの顔をまじまじと見てしまった。叔母さんの穏やかな顔からは、そんな癇癪持ちの人とつき合っていたとは想像もつかない。あたしの視線に気づいたのか、叔母さんがあたしを振り向き悪戯っぽく眼を細めて笑った。
「その日も彼は、駅前通りにある美味しいって評判の店のスコーンを食べたがったの。……ほら。いつも長蛇の列ができているでしょ?あそこよ。並んでスコーンを買うだけなのに、一時間はかかっちゃうのよね。女の子がたくさん並んでいるところに混じるのが厭だって言う彼を近くの喫茶店で待たせて、私一人で行列にならんだの。寒い日でね……。長時間並んでいるうちに手がかじかんでしまったわ。ようやく買えたときには、一時間半も経っていて。慌てて彼の待っている喫茶店へ向かおうと店を飛び出したの。……彼、待たされるのも大っ嫌いだったから」
「なんで一緒に並んでくれないの? ……一緒だったら、待ってるのだって辛くないのに」
 あたしの声は知らず大きなものになっていた。叔母さんは魚介類の皮を剥いたり、殻を外したりしていた手を休めて、あたしのほうにチラリと視線を向けた。でも、すぐに手元に視線を戻すと、小さくため息を吐いた。
「……そうね。きっと、照れ屋だったんでしょうね」
 殻からポロリと外れたホタテの身が一瞬だけプリプリと震えて、ボールの底で大人しくなる。
「店から慌てて飛び出した私はね、ろくすっぽ周りも確認せずに道路に飛び出したの。……危うく車に轢かれそうになっちゃったのよ、そのとき。サヤッシュが助けてくれなかったら、大怪我していたでしょうね」
「え……!? サヤッシュ叔父さんが助けてくれたの?」
 叔母さんは「そうよ」とニッコリと口元をほころばせた。そんな話初めて聞いた。確か叔父さんは結婚するまでは、あたしたちと一緒に暮らしていたけど、女の子を助けたなんて話聞いたことなかったよ。
「でもね……。せっかく買ったスコーンを道路に全部ぶちまけちゃったの。私は助かったことよりも、その転がっていくスコーンを見て泣き出したい気分だったわ。助けてもらったお礼を言う前に、思わず“スコーンが……”って口走っちゃっていたもの。随分と失礼なことしたと思うでしょ?」
 同意を求められても、なんと答えていいのか判らなくて、あたしは眉をよせて眉間に皺を作った。皮の剥き終わったニンジンをジャガ芋と同じように乱切りにしていく作業に集中しているかのように、叔母さんから視線を外したまま。話のなかの叔母さんはあたしの知らないカーシャという名の一人の女性だった。
 叔母さんはあたしのそんな仕草もいっこうに気にした風もなく、再び淡々と話し始めた。
「サヤッシュはね、自分が悪くないのに“ゴメン”って謝ったのよ。何度も何度も。同じものを買ってくるって言い出したときには、私のほうが焦っちゃったわ。道路に飛び出したのは私のほうだったのにね。たぶん、私が泣きそうな顔をしていたから、サヤッシュなりに慰めようとしてくれたんでしょうけど」
 人の良いサヤッシュ叔父さんらしいと思った。あたしたち兄弟姉妹の遊び相手になっているときでも、叔父さんは泣き出した子どもを笑わせようと悪戦苦闘していた。叔父さんは誰に対しても優しい。
 鍋のなかで湯がクラクラと沸騰し始めていた。叔母さんはカリフラワーとブロッコリーを手早く湯通しして冷水に放り込むと、あたしが切ったジャガ芋とニンジン、それから白小蕪を茹で始めた。
 手持ち無沙汰なあたしに叔母さんからウィンナーと生ハムを切るように声がかかった。あたしは調理台に並べられている食材のなかからそれらを掴み出すと、ウィンナーに切り目を入れ、ハムを一口大に切り分けていった。
「それから、どうなったの?」
 あたしは好奇心に負けて、叔母さんの話の先をせがんだ。
「それから? そう、サヤッシュへのお礼もそこそこに私は彼の待っている喫茶店に飛んでいったの。スコーンは駄目になったから、近くのパン屋で甘パンとサツマイモのシナモンスティックを買い込んでね。……でも、喫茶店に行ってみたら、彼はもうそこには居なかったの。ウィエイターに聞いてみたら、ほんの十分くらい前に出ていったって」
「待っててくれなかったの!?」
 あたしは思わず手を止めて叫んだ。随分とひどいことをする人だと思う。
「待っていてくれたのよ、ずっと。……買ったパンを持って彼のアパートまで飛んでいったわ。どうして私を置いていったのか知りたかったし、スコーンではなくなったけど、一緒にパンを食べようと思ったしね。でも、彼は家にも帰っていなかったの。途方にくれちゃったわ」
 堅めに茹で上がった野菜をザルにあげ、叔母さんは鍋の茹で汁に調理用の白ワインとレモン汁を少々振り入れた。今度は魚介類を湯通しするのだ。手際よく湯がかれ、鍋からザルへと移される貝やエビたちは、ほんのりと白や赤に色づいている。あたしは切り終わったウィンナーとハムを叔母さんの手の届くところまで運んでいった。
「元の駅前まで戻って彼を捜したわ。どうして駅前だと思ったのか、今でも判らないけど。……結局、その日は彼を見つけることはできなかったのよ。代わりに、またサヤッシュと会ったの。彼ね、本当に代わりのスコーンを買いに行っていたの。あの寒空の下、周りは女の子ばかりだっていうのに、自分のものでもないスコーンのために一時間以上もずっと列に並んだのよ」
 茹で終わった野菜と魚介類のザルを押し退けて、叔母さんはウィンナーとハムを次々に鍋のなかに放り込んだ。
「私を見つけるなり飛んできて、スコーンの入った袋を押しつけると、またゴメンって謝り始めたわ。せっかく買ったスコーンを駄目にしてゴメンって。サヤッシュのせいじゃないのにね。……翌日、会社は休みだったから、朝一番に彼のアパートへ行ったの。サヤッシュの買ってくれたスコーンを持って。私の買ったパンは家族にあげちゃったから」
 茹であがったウィンナーやハムをザルに移し終わった叔母さんは、フォンデュ用に使っている浅いホーロー鍋にニンニクをこすりつけ始めた。あたしは茹であがった野菜たちを大皿に見栄えよく盛りつけていく。
「アパートについて彼の部屋のドアチャイムを鳴らしたの。すぐに足音が聞こえて、ドアが開いたわ」
 叔母さんは鍋を火にかけ、バターを小さく切り分けると、その鍋のなかに転がした。
「……出てきたのはね。見ず知らずの女の人だったの」
 あたしは盛りつけていた手を止めて、叔母さんの横顔を凝視した。カーシャ叔母さんの瞳はどこか遠くを見ているようだった。あたしは叔母さんが受けたショックを考えて、一人胸を痛めていた。
「彼女と何を話したのか、忘れてしまったわ。私は逃げ出そうとしたの。でも、足が動かなかったわ。それにすぐに彼が出てきたから……」
 それは聞いているあたしにも息苦しい瞬間に思えた。どんな想いで叔母さんは、彼の顔を見たのだろうか。
「彼はね……、ちょっとだけ気まずそうな顔をした後に開き直ってこういったの。“お前だって昨日は別の男とよろしくやっていただろ”って。何を言われているのか、さっぱり判らなかったわ。頭のなかは真っ白だった。でもね、知らないその女性が彼に寄りかかっているのを見たら、ふいに怒りがこみ上げてきて、手に持っていたスコーンを彼に向かって投げつけて叫んでいたの。“もう私たち終わりよ!”ってね」
 バターが滑らかに溶けると、叔母さんは小麦粉をバターのなかに振り入れて馴染ませていった。
「後は振り返りもせずに駆け出したわ。彼がその後どうしたのかは知らない。駅前近くの公園まで駆け戻ってきて、ベンチに腰を落ち着けてようやくゆっくりと考えることができるようになったの。……たぶん、彼は前日に私がサヤッシュに助けられたところを見たのね。それで誤解したんだと思うわ。だから腹を立てたんでしょうね」
 バターと小麦粉が馴染んでペースト状になると、叔母さんはミルクをゆっくりと回し入れてペーストをのばしてクリーム状にしていった。木杓子でゆったりと鍋の中身を掻き回す叔母さんの動作にはよどみがなく、一連の作業は滞りなく続けられていく。
「彼の部屋にいた女性と彼がどういう関係か判らないわ。もしかしたら、私のほうの誤解だったかも知れない。でも、彼にスコーンの袋を叩きつけたとき、私は本気で彼とのことを終わらせようとしていたことも事実だと気づいたの。私たちお互いにお互いが重荷になっていたのね。それから、彼とは連絡を取らなかったわ。……それで彼とは終わり」
 野菜たちを茹でた茹で汁をホーローの鍋に移しながらも、叔母さんは木杓子を動かす手を休めることはなかった。鍋の半分の深さまで汁を注ぐと塩こしょうを振り、鍋の火を弱め、中火でコトコトとシチュー状になったクリームソースを煮込んでいく。
 叔母さんは木杓子を動かしながら振り返ると、あたしにバゲットを切るように言った。命じられるままに、あたしはパン籠からバゲットを取り出し、パン切りナイフで一口大にパンを切り、パン皿へと積み上げていった。
「公園のベンチで私がボゥッとしているとね、またサヤッシュに会ったの。ジョギングから帰ってきたところみたいだったわね。私を見つけるとビックリしたように眼を見開いて立ち止まったわ」
 木杓子が時々ホーロー鍋の縁に当たってコツコツと音を立てる以外は、叔母さんの声しか聞こえなかった。
「“どうしたの? なんで泣いてるの?”って訊かれるまで、私は自分が泣いていることにも気づかなかったわ。なんと答えていいのか判らなくて、でも何か言わなきゃって思っているうちに、彼に投げつけたスコーンがサヤッシュに買ってもらったものだと思い出してね。泣いていることとは全然関係ないのに、思わず“スコーンまた駄目にしちゃった”ってサヤッシュに言っていたの」
 バゲットを切り終わったあたしは、パン切りナイフを持ったまま、半ば口を開けた状態で叔母さんの話に聞き入っていた。
「サヤッシュはそれを聞いて誤解したんだと思うわ。公園のなかで営業しているスコーンのワゴンストアまで走っていって、スコーンを山盛り買い込んで戻ってきたの」
 クスクスと小さな笑い声をあげるカーシャ叔母さんの横顔は、あたしと同じ十代のように若々しく見えて、すごく可愛らしかった。ボーイッシュな普段の雰囲気とはまったく正反対。
「ベンチまで戻ってきて、私の隣に腰掛けてね。“ここで食べちゃいなよ。お気に入りのスコーンの味には落ちるだろうけど、ここのスコーンもけっこう美味しいんだよ”って」
 あたしは思わず噴きだした。叔父さんの鈍さは昔からだけど、女性が公園のベンチで座って泣いている理由がスコーンが食べられなかったからなんて、おかしいとは思わなかったのだろうか。それとも、叔父さんなりに考えて慰めているのかしら。
 叔母さんは火を止めると、ゲラゲラと笑い声をあげるあたしの額をコツンと小突いた。
「ナギちゃん、笑いすぎ。……さ、あとはチーズを入れるだけだから、あっちで休憩しましょうか」
 その叔母さんの行く手を塞ぐようにあたしは両手を拡げて立つと、ニッコリと笑顔を叔母さんに向けた。
「ね、スコーンを焼こうよ!」


 あたしと叔母さんは他愛のないお喋りをしながら、スコーン作りを楽しんでいた。
「やっぱり訊いてくるんだ、“赤ちゃんはまだ?”って」
「そうね。結婚して四年になるから、近所の人たちも、もうそろそろって思うんでしょうね」
 薄力粉とベーキングパウダーをふるいにかけ、バターを粉とこすりあわせるようにして混ぜていく。砂糖をさらに加えて馴染ませたあと、冷蔵庫で三十分くらい冷やす。
 その三十分の間は、のんびりと紅茶を楽しむ。フォション社のブレンド。あたしはこの紅茶にミルクを入れて飲むミルクティーが大好き。フォションと言えばアップルティーと言う人が多いけど、あたしはミルクティー好みにセイロンやアッサムをブレンドしたこのフォションのオリジナルブレンドの香りが小さく頃から好きだった。
「あたし、ここのうちの子どもになろっかなぁ。うちは兄弟多いから、一人くらい叔父さんのうちの子どもになってもいいと思うな」
 半ば本気であたしが呟いた言葉に叔母さんはちょっと困ったように眉を寄せた。
「そんなことできないわよ。お義兄さんやお義姉さんに恨まれちゃうわ」
「え〜? お父さんもお母さんも、あたしのことほったらかしだよ。現に今日だってあたし一人置いて旅行に行っちゃうし」
 口を尖らせて反論するあたしの髪をクシャクシャと撫でながら、叔母さんがニッコリと微笑んだ。あたしのお母さんが最後にこんな風に笑いかけてくれたのなんて、いったい何年前だったろう。
「ナギちゃんのお父さんもお母さんも、ナギちゃんのこと大切に思っているわよ」
「嘘だぁ〜。だったら、どうしてあたしを置いていったりするのよ」
 あたしの不満げな抗議に叔母さんはもう一度笑みを返してくると、ちょっとの間だけ瞳を閉じて、何か意を決したように両目を見開いた。薄い灰色の瞳が部屋の照明にキラキラと光っている。
「ナギちゃん、どうして自分の名前がナギだか知ってる?」
 あたしはかぶりを振った。変な名前だと思っていたけど、どんな意味があるのかなんて訊いたことはなかった。
 確かに兄弟のなかであたしだけ妙な名前だった。上の姉がアン、兄がアシュレイ。下の双子は弟がフレイ、妹がフラミー。あたしだけ妙に浮いた名前だと思っていたけど、いったいどんな意味があるというのだろう。
「ナギと言うのはね、日本語で風が凪いだ状態を示す言葉なの。だから、日本語ではこう書くのよ」
 叔母さんは立ち上がってサイドボードの上に置いてあったメモ帳と万年筆を取ってくると、たどたどしい手つきで何やら変わった形の図形を書いた。どうやらこれが日本語の文字らしいということは判ったけど、あたしにはまるで見知らぬ文字だった。
「ナギちゃんはね。お母さんのお腹のなかで死にかかったの。生まれてくるときに臍の緒が首に巻きついて窒息してしまってね。自然分娩じゃなくて、帝王切開で生まれたのよ。とりあげられてからすぐに新生児専用の集中治療室に運ばれてね。一ヶ月くらいそのなかで育ったの」
「嘘……」
 そんな話、今まで一度も聞いたことなかった。大雑把な両親は普段からあたしのことはほったらかしで、ジュニアスクールにあがったばかりの双子の弟と妹をかまってばかりいる。落ち着いて自分の赤ん坊の頃の話なんてしたことはなかった。
 カーシャ叔母さんは立ち上がると冷蔵庫から先ほど入れたスコーンの生地を取り出してきた。溶きほぐした卵を全体に混ぜ込み、ミルクを少しずつ加えて生地をまとめていく。
「ナギちゃんのお父さんとお母さんは、その小さな赤ん坊がこれからの人生を平穏に過ごせるように“ナギ”と名付けたの。ちょうどその頃、近所に日本から来ていた大学教授が住んでいたそうだから、その方から教えてもらったのかもしれないわね。
 これは全部サヤッシュ叔父さんから聞いたことだけど、間違いないと思うわよ」
 叔母さんはまとめた生地を板の上に据えてめん棒で器用にのばしていく。あたしはノロノロと立ち上がると、型抜きを手に取り、叔母さんが生地をのばし終わるのを待ちかまえた。
 叔母さんは生地をのばし終わると、その場所をあたしに譲り、自分はオーブンに余熱をかけにキッチンへと向かった。あたしは黙々と生地を型抜きしていく。
 戻ってきた叔母さんはその手に油を塗った天板を持っていた。あたしは型抜きした生地を天板に丁寧に並べていった。
「ナギちゃんはほったらかしにされているわけじゃないのよ。二人ともナギちゃんのこと随分と心配しているの。……たぶん、今回の旅行だって、ナギちゃんを連れていって疲れさせちゃ駄目だと思ったんじゃないかしらね」
「だ……だって、あたしそんなひ弱じゃないよ? 赤ちゃんの頃ならともかく、今は健康で……」
 叔母さんは「そうね」と肯きながら、並べられた生地のうえに溶き卵にミルクを加えたつや出しソースを塗っていく。
「今のナギちゃんは健康そのものよね。でも、お父さんとお母さんのなかではいつまでも、集中治療室のなかでチューブに繋がれていたナギちゃんがいるのよ。何かあったらって、心配で心配でたまらないのよ」
 ふいにあたしは自分の眼の涙腺が弛んだことを自覚した。頬をなま暖かい涙が伝っていく。告白して振られたとき感じたチリチリと焼けるような胸の痛みがぶり返す。
 うぅん、もしかしたら、それ以上に胸が痛かったかもしれない。
「カーシャ叔母さん……」
 あたしの言いたいことが判っているかのように、叔母さんはあたしの頭を撫でて自分の肩を貸してくれた。あたしは叔母さんの肩に頬を預けて、今日二度目の涙を思いっきり流した。
「泣きたいだけ泣きなさいね。……誰もあなたを独りぼっちになんかしないからね」
 叔母さんの言葉が胸に浸みた。それ以上にお父さんやお母さんが今まであたしに伝えてこなかった想いが胸に浸みた。
 あたしは独りぼっちじゃなかった。


 フォンデュの鍋を再び暖め直し、チーズをちぎりながら入れていたカーシャ叔母さんが振り返った。
「天板が熱いから気をつけてね」
 あの後、余熱が終わったオーブンでスコーンを焼き上げたところだった。取り出した天板からスコーンを剥がし、バスケットのなかに並べていく。馴れた作業だけど、ボゥッとしていると指先を天板でやけどする。
 バスケットのなかで丸い身体を寄せ合っているスコーンたちのうえに埃よけのナプキンをかけ、あたしはダイニングのテーブルにクロスをかけにいった。叔母さんの趣味でこのうちのクロスはアイボリー地に草色の刺繍が縁に施してあるだけの簡素なものと決まっていた。
 クロスの皺を伸ばし、叔母さん自慢の保温プレートをテーブルの中央に置く。
 この保温プレートは今流行りの組立キットを工夫して叔母さんが手作りにしたものだ。普通は組み立てるだけのものだけど、叔母さんはタイルや端材でお洒落なトレイみたいな仕上がりにしている。上手くコード収納の部分も処理してあるから、プラグを使わないときはプレートの下側にコードが隠れて、使おうと思えばテーブルの飾りとしても充分に活用できる。
 フォンデュ用の長い串を用意して、それぞれの取り皿を並べる。あたしは自分用にティーカップを、叔父さんと叔母さん用にはワイングラスを用意した。茹でた野菜や魚介類、肉類を盛った皿をテーブルにセットすると、あとはフォンデュの鍋を待つばかりだった。
「ご苦労様。もうすぐサヤッシュ叔父さんも帰ってくるから、そうしたら食事にしましょうか」
 叔母さんはキッチンから顔を覗かせて、あたしのテーブルのセッティングをチェックすると満足そうに微笑んだ。
 クリームソースのほうもチーズが加わって、かなりフォンデュらしくなってきた。そのフォンデュを入念に仕上げている叔母さんをキッチンに残し、あたしは先ほどできたばかりのスコーンの入ったバスケットと貯蔵棚にしまわれていた蜂蜜の瓶を持ってダイニングへと戻ってきた。
 ナプキンを持ち上げてなかを覗くと、美味しそうな焼きめのついたスコーンたちが眠っている。そのスコーンたちをテーブルの上にセットし、バスケットの脇に蜂蜜瓶も置く。
「蜂蜜をすくうスプーンを忘れているわよ、ナギちゃん。それからアプリコットジャムも出しておいてね」
 めざとく足りないものを見つけた叔母さんがキッチンから声をかけてきた。あたしは座りかかっていた体勢から飛び上がると、スプーンとジャムを取りにキッチンに駆け込んだ。
「ねぇ、カーシャ叔母さん。公園でサヤッシュ叔父さんと食べたスコーンは美味しかったの?」
 あたしは途中で途切れていた話をふと思い出して訊ねてみた。
「あぁ、ワゴンストアのスコーンね? もちろん、美味しかったわよ。だって魔法使いが持ってきてくれたスコーンだもの」
 フォンデュの鍋を丁寧に掻き混ぜながら叔母さんは悪戯っぽい笑みをあたしに向けた。そういう顔をすると、叔母さんの顔は少年のように見えるのが不思議だ。
「魔法使い? 叔父さんが?」
「そうよ。サヤッシュは魔法使い。……あのとき一緒に食べたスコーンにはきっと魔法がかかっていたのよ。だって、彼と別れて悲しかったのに、あの後少しも泣かなくて済んだもの」
 クリームソースフォンデュが出来上がったらしく、叔母さんは火を止めると鍋を保温プレートまで運んでいった。あたしが事前に暖めておいたプレートがこれからはフォンデュの暖かさを保つように仕事をするだろう。
 あたしは叔母さんの後を追ってダイニングテーブルまで来ると、スプーンとジャム瓶をバスケット脇に置いた。
「でも、叔父さんと結婚しなきゃ良かったって思うことが20%くらいあるんでしょ? それなのに、叔父さんは魔法使い?」
「そうね。魔法使いでも喧嘩をするときはあるもの。本当にちょっとしたことなんだけどね。……ナギちゃんもお兄ちゃんやお姉ちゃん、それから下の二人と喧嘩したとき、“大っ嫌い”って思うときあるでしょ?」
 あたしはコクンと肯いた。小さい頃は上の二人とよく喧嘩した。普段は小さなあたしの遊び相手をしてくれる二人だけど、時々癇癪を起こして、お互いが意地を張って喧嘩になる。そんなときは、本当に大っ嫌いって思っていた。
 今になって思えば、ほんの些細なことでの喧嘩で、どうしてそんなことで言い合いになったのか不思議なくらい。
「サヤッシュと私も同じ。いつも仲がいいわけじゃないのよ。ときには喧嘩するし、意地も張るの。どれも後から思えばつまらないことなんだけどね。そんなときは“どうして結婚しちゃったんだろう”って思うのよ。
 ……でもね。大抵の場合、腹を立てて口を利かないでいると、どちらかが耐えられなくなって口を開くの。そうなると、喧嘩は終わり。いつの間にか仲直りしているわ」
 叔母さんはキッチンへと戻っていき、再び姿を現したときには、手にワインクーラーとワインの瓶を持っていた。淡いピンク色のラベルがとっても綺麗なワインだ。きっとロゼワイン。
「そんなときも思うの。これはきっとサヤッシュが魔法をかけたんだって。どんなに腹を立てていても、どちらかが話を始めると、機嫌が直っちゃう魔法よ。……ねぇ、ナギちゃん。あなたの叔父さんはとても凄腕の魔法使いだと思わない?」
 テーブルにワインクーラーをセットして、サイドボードに置いてあったティーセットを取り出すと、叔母さんはまた悪戯っぽく笑った。楽しそうに喉の奥からもれる笑い声は、本当に少年があげる笑い声のように屈託がない。
 あたしは椅子に腰を降ろして叔母さんの笑い声を聞きながら、二人のうち、どちらが魔法使いなのか考えていた。叔母さんの痛みを取り除いてしまった叔父さん。叔父さんは魔法使いだと笑う叔母さん。あたしには二人とも魔法使いのような気がした。だって、叔父さんが叔母さんの痛みを癒したように、叔母さんはあたしの痛みを消してしまったもの。
「さぁ。そろそろ魔法使いのお帰りよ」
 叔母さんはニッコリとあたしに笑いかけると、最後までキッチンに残っていたパン皿のパンたちを取りにキッチンへと向かった。
 あたしはその背中を見送りながら、家の外の音を聞き流していた。汽車の警笛が遠くにかすれて聞こえる。近所の猫がナゥナゥと甘い声をあげている。
 シャラシャラと軽快な車輪の音が聞こえてきた。チリリンとこの家の前で鈴がなり、ガチャガチャとペダルが鳴った。
 サヤッシュ叔父さんだ。叔母さんの予感は的中した。……やっぱり魔法使いは叔母さんのほうかもしれない。でも、あたしの口を突いて出たのは別の言葉だった。
「来た……! 魔法使いが帰ってきたよ」
 あたしは飛び上がるようにして玄関へと駆け出した。外の芝生を踏みしめて玄関へと近づく足音に負けまいと、ドアのノブに手をかけて勢いよく開く。
「お帰り!」
 目の前には、あたしと同じ癖の強い赤毛に丸顔で、黒炭のように真っ黒な瞳をクリクリと動かしてサヤッシュ叔父さんが立っていた。
「やぁ、ナギ。そろそろ来る頃だと思ってたよ。ほら!」
 そういうと、サヤッシュ叔父さんはあたしが前から欲しがっていた、叔父さんの会社で印刷している童話を一冊、あたしに手渡してニッコリと微笑んだ。



【作中のレシピ】

スコーンの作り方(10個分)
●薄力粉200g ●ベーキングパウダー小さじ2 ●バター50g
●砂糖25g ●卵1個 ●牛乳約60cc
●そのほかに、好みのジャム、蜂蜜、生クリームなど
1.薄力粉とベーキングパウダーをあわせてふるう。
2.バターを加え、指先でこすりあわせるようにしてボロボロになるまで混ぜる。
3.砂糖を加えて混ぜ合わせ、冷蔵庫で30分ほど冷やす。
4.溶き卵を加えて全体に馴染ませ、粉がまとまる程度まで牛乳を加減しながら加える。
5.まとめた生地をまな板などの上で1.5cmほどの厚みにめん棒などでのばし型を抜く。
6.薄く油を塗った天板に型抜きした生地を並べる。
7.溶き卵に牛乳を加えたもの(分量外)を刷毛などで生地の表面に塗る。
8.220度に熱したオーブンで10分間焼く。
9.出来立ての温かいスコーンに好みでジャム、蜂蜜、生クリームなどをつけて食べましょう。

クリームソースフォンデュ(四人分)
●エビ4尾 ●ホタテ貝(ボイルが便利)4個
●ブロッコリー1株 ●カリフラワー1/2株 ●蕪2個
●ニンジン1/2本 ●ジャガ芋2個 ●フランスパン(バゲット)1/2本
●クリームシチューの素50g ●牛乳1カップ ●ピザ用チーズ50〜100g
●ニンニク1かけ ●レモン汁大さじ1.5
1.ブロッコリー、カリフラワーは小房に分け、蕪は四つ割り、ニンジン、ジャガ芋は乱切りにする。
2.塩を入れた熱湯で以上を堅めに茹でる。
3.茹で汁に酒大さじ1、レモン汁を加え、エビ、ホタテ貝をさっと茹でて、エビは殻を剥く。
4.フランスパンは角切りにする。
5.ニンニクを二つに切り、切り口を鍋にこすりつけ、砕いたクリームシチューの素、水(茹で汁)1/2カップを加えて煮溶かす。
6.牛乳、酒とこしょう少々、チーズの順に滑らかに煮溶かす。
7.1、3、4を串に刺し、鍋のクリームをからめて食べましょう。

※腕に自信のある方は、クリームシチューの素の代わりにホワイトソースを自分で作ってみるのもいいでしょう。
こちらのレシピはトッピングや具を変えることによって、バリエーションが楽しめます。

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